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今、若者の間で「チル」という言葉が流行っているそうです。

「チルしてた」「チルい」などと使うらしいのですが、「チル」というのはヒップホップ用語で「落ち着いた」という意味の「Chill out(チルアウト)」が語源で「まったりする」「くつろぐ」などの意味で使われているそうです。

知らなければ語感からは意味が全く分からないですね。

 

「チルする」と言うと、「目的は特にないけど楽しくのんびりする」というニュアンスの行動を指します。実際にチルを使っている大学生に話を聞いたところ、このチルという言葉は若者の中でも特にカルチャー系と呼ばれる人たち(ダンサーやDJをしているような層)の間でよく使われているとのことです。

先述した「今日はカフェでチルしていました~」は、「カフェでゆったりとした楽しい時間を過ごしました」ということを意味していて、「この曲、チルい!」はその曲がゆるめな曲調の(なおかつイケてる)楽曲であることを意味しています。ほかにもその使用シーンはさまざまで、日常会話やSNS上で広く使われています。

●チルが流行る理由は「SNSアクティビティー疲れ」?

次に「なぜ若者の間でチルが広まってきているのか」について考えてみましょう。

若者の間でのチルの使われ方を調べてみると、自然に触れて過ごす時間を「チルしている」と表現しているケースがよく見られます。例えば、都会のオフィス街の中にあるちょっとした庭で撮影した写真にタグライン「#チル」をつけて投稿したり、海に行って友達とのんびり過ごすことを「海チル」と呼んだりしています。また、「ひとりで立ち飲み、チルい」というツイートのような、ひとりの時間をチルで過ごす様子もSNS上での投稿から確認できます。

これは、若者たちがゆったりとした癒やしの時間を求めていることを意味しているのではないでしょうか。SNSが普及した昨今、若者の間ではSNSでシェアできるリアルイベントが活発になりました。そうした需要が増えるにつれ、フェスやファンランといった活動的なリアルイベントが盛んに開催されています。こうした“SNSアクティビティー”に疲れを感じ、より「静的」な活動を楽しむことを求めるようになった結果がチル拡大の一因ではないでしょうか。

大勢で活発に楽しむイベントに積極的に参加する一方、「ひとりの時間」や「自然に触れる時間」をより強く求めるようになったというわけです。SNSネイティブな彼ら若者にとって、SNSはインフラです。ただ、SNS上での付き合い方は環境に合わせて変化しており、SNSを楽しみつつ、疲れを抑制したいという心理から“チル”が波及していっていると言えるでしょう。

引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171208-64505245-trendy-bus_all&p=1

 

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